エキノコックス症ついて覚えておきたい4つのこと!
本日8日、エキノコックスに感染した野良犬が愛知県で発見されたという発表がありました。
エキノコックス症とは主に北海道で見られる寄生虫感染症で、キツネや犬から人間へ感染し、
特に人間は重篤な症状をおこすこともある病気です。
詳しくは、このブログの以前の記事や以下のページをご覧ください。
⇒エキノコックス症の知識と予防 …北海道庁のページ。
⇒ペットの飼い主のみなさまへ…エキノコックスと犬について分りやすくまとめられたページ。
通常は北海道に限定されていた病気ですが、
もし本州に定着しているのだとしたら…。
多少怖いですが、
正しい知識を持って適切に対処すれば、そこまで極端に恐れる病気ではありません。
今回の愛知に発見された野良犬は殺処分されたということですが、
それはエキノコックス症に感染した犬は殺処分しなければいけないということではなく、
治療(駆虫)していたが収容期限までに飼い主や里親が見つからなかったからであると思われます。
(ネットのニュースは、「感染してたので殺された」というように誤解を招くような書き方をしていました…)
⇒エキノコックス症の犬における診断・対応ガイドライン…厚生労働省のページ(PDF)
わんこと暮らしてるみなさんに(もちろんそうでない方も)、
ぜひ、エキノコックス症について覚えておいてほしい事は以下の4つです。
①犬は治療(駆虫)が可能です!=犬を殺処分する必要はありません!!
*駆虫薬(プラジカンテル)の投与により、駆虫可能。
(ただし、この駆虫薬は虫卵には効果がないので、虫卵は熱処理によって殺滅させる必要がある。)
*犬がネズミを食べてから、便に虫卵を排出するまでは25日ほどかかるが、
感染20日目までに駆虫薬を投与すれば、まったく虫卵を排出しないで済む。
②予防は犬にネズミを食べさせないこと!!
*エキノコックスに感染したネズミを食べることのみによって、犬はエキノコックスに感染するので。
(ですので、犬同士での感染はないし、他の犬やキツネのうんちを食べたりしても感染しない。)
*予防としての駆虫薬の投与という方法もありますが、
一番大切なのはやはり、「ネズミを食べさせない!」
↓
ドッグラン以外でノーリードに絶対しないこと!
ランでも屋外ならネズミが侵入する可能もあるので、犬から目を離さない。
※ネズミを食べてしまった可能性があるなら、
早めに動物病院へ行き、検査を依頼しましょう。
③人間は、キツネなどの野生動物に絶対に触らない&犬と触れ合ったら必ず手洗い&うがい!
*エキノコックスに感染したキツネや犬の糞便中に排出された虫卵を口から摂取することで感染するので。
(なのでもちろん、わんことのちゅーや、同じ食器の使用などの濃厚接触も危ない。)
④人間は、沢水や湧水は飲まない。山菜などは洗って十分に加熱すること!
*北海道などのエキノコックス流行地域では、
キツネや犬の糞便と一緒に出た虫卵は環境中に存在しています。
(虫卵は湿気と低温に強いが、乾燥と高温に弱い。)
以上の事をぜひ心に留めて、
わんことの普段の生活、北海道旅行も安心して楽しんでくださいね♪
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